2021年11月24日水曜日

全日本選手権大会XCOレースレポート(松本駿)

 

期日:2021年11月21日
場所:愛媛県八幡浜市スポーツパーク
天候:晴れ
コース状況:ドライ

機材:
バイク:スペシャライズド/ EPIC EVO CARBON
メインコンポーネント:SHIMANO/XTR
サスペンション:FOXracingshox/STEPCAST32100mm
ホイール:DTswiss/XRC1200
タイヤ:MAXXIS/ASPEN 29x2.25
ヘルメット:OGKkabuto/izanagi
サングラス:OAKLEY/KATO
ウエアー:WAVE ONE /デュアルスーツ
グローブ:OGKkabuto/PRG-7
シューズ:SHIMANO/XC9
補給:パワーバー
ボトル:グリコパワープロダクション/
ケミカル&タイヤシーラント:フィニッシュライン

 ©️Sumpu Photo


延期になり、11月の異例開催となった全日本選手権。例年なら春先の桜の咲く時期に訪れる八幡浜。この地域は魚介類が豊富なのと、柑橘類が盛んでの独特な急斜面に畑が立ち並び、3つの太陽を浴びたみかんは有名。商店街のアーケードの上も電気線が配線していること。新しい家もあるが古い建物も多く存在する。西の四国の入り口とも言われるフェリーの利用もある。電力会社の業者依頼が多くて、主要となるホテルは業者の方で早々に埋まるという事もあるので日程と同時に宿確保から始まる。前にも述べたが、食事は魚介類が豊富で肉類が極端に少ないという特色があり、アスリートフードも魚介に切り替える必要がある。アスリートにとって生物がレース寸前位なると厳禁となるために微妙なラインとなるが、その辺も踏まえてコントロールが重要だ。

会場ではPCR検査証明、2週間の健康管理表提出を済ませてチェック証明のリストバンドをつける。無観客ということで、2年ぶりの八幡浜も会場は関係者のみでごった返す混み合う感じがないので寂しい感じだ。それでも、ポストカードの配布は人気があって色々な人と話せることは会場ならでわだった。

前日の会場入りからは、バイクセッテイングに集中。天気予報は雨の心配ないので、マキシスアスペン2.25でフロントのみプロテクション無しをセット。予備ホイールにはアイコンとリーコンレースを準備していた。シーラントは、新しく白い液体に粒状の粒子が前作よりも目立つ。レース前は手間だが完全に古いのは洗い流して新しくした。
そして、今回はフォックスのステップキャスト34から、ステップキャスト32へと変更。まず、太さが変わっただけじゃなく120mmストロークから100mmへとストロークダウン。余裕がなくなるという解釈になるが、レースコースがそれほど激しく落差がない事。硬いハードパック路面であることから、SC32の方がレース向きという判断だった。トレイル仕様からレーシングスペックへと変わるかの様に、ストローク感が減ってしまったと言う感じは無い。驚いたのは乗って感じることはイーブンだった!!コースでの加速感は機敏性をロードバイクの様になり、ジャンプの踏み出しもダンパーの粘り感が100mmとは思えないコントロール性能でSC34の120mmの長さと引けを取らない。ゴジラの背中での木の根ギャップも飛び跳ねやすく、もともと僕の乗るバイクスペックは120mm設定。バイクのバランスもフロントに傾き、ペダリングの入力ポイントも変わる。サドル角度、ハンドル高さ、そして、リアショック付属のフリップチップで調整。スピードを上げて走るほどいい感触だったので、レースを走る事が胸が高まっていた。
逆に考えると日本のトレイルの大半は路面が柔らかくて、SC34の方がトレーニングでは限界値を引き出しやすくて剛性もあり安心感が出る。タイヤクリアランスもあるので、太めの下系タイヤを使えるメリットも増えてくる。ここ一番という事とコースレイアウトで今回はSC32だが、どちらか一つとなるならSC34。あくまでスピードレンジを狙った話でのレースセッテイングだからまた面白い。

 時間通りにローラーを踏み、確かめる様に時を刻む。低迷しつつあるキレのない走り、今では集中したトレーニング時間が限られ、リズムが悪いビルドアップしかできずにいた。しかし、レースの連続参戦で呼び覚まされてくる忘れていたハイペースの感覚。ショートトラックから始まり、シクロクロス2レースで一気に感覚は研ぎ済まされ、ローラーと実走で仕上げるルーティーンから変わり、自信を持ってスタートラインへ並んだ。

 
©️Sumpu Photo


3列目からスタートだが、焦りによりペダルは2回転ほど空振りしながら出遅れてしまい、30位程に埋れていた。気持ちを切り替えて半周を通過。ライダーとの隙間から前輪を突き刺しながらポジションを修正し、15位前後を走る。路面が海外レースで走る感覚と同じ様なコンディションでタイヤのマキシス・アスペンが今日のコンディションにベストマッチして気持ちをポジティブな方向へと導いてくれた。特には桜坂での得意なリズムの作り方でジャンプアップし、ゴジラの背中では念入りに見極めたライン取りと後半のリズムも狙い通りで進むのがレース中感じた面白さ。バームは足りないところや、コースメンテナンス不足で綺麗にはライン取りができないのがレースでの醍醐味でそれはそれで楽しめた。

中盤からは、5位集団も見え始め己の調子の良さを感じる。重すぎずかつ、ペダリング回転数のバランス、トラクションとダンシングのリズム。周囲をパスし始めると思い出すかの様な五感が蘇って来ている。しかし、パックになり他のライダーと走るとその感覚で走ってしまう悪い癖が出てしまい、ペダリングとギア比が崩れ始め微妙な減速を辿った。

レースはラスト2周。

刻んだラップタイムは極端に落ちていることはないが、足が攣るほどのダメージも無い。周囲のライダーはトラブルでペースダウンだったりするが、依然気が緩められない状況だ。登り返しが続く後半のコースもダメージがあって踏ん張ることが容易ではなくなって、踏んでいる時間が長くなる。シングルリザルトを目標に奮闘するが、簡単では無い。

ラスト1周回。

順位は10位。立ち止まる選手を抜き去るが再び抜き去られ、グラウンド入る位置で再び抜かれるがまだチャンスはあるのでイン差しで抜き返す。リズムの悪いグラウンドのコーナーで抜き返され、ゴールスプリントになるが刺すことはできず12位でゴールした。

延期による長いシーズンとなったマウンテンバイクレースだったが、最終戦を残して2021シーズンを終了。レースが続けばやはり走れる様になったり、海外レースで刺激を受ければそれだけパフォーマンスを出せるという身に染みた今シーズン。スペシャライズド社と共に新しく始まったシーズンも、まだまだやりたいことが見つかったシーズンでした。応援いただきました協賛各社の皆様、応援いただきましたファンの皆様ありがとうございました。
マシュンはまだまだ走り続けます!


 

ライドマシュンスペシャライズド松本駿


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