2017年10月22日日曜日

CJ-1富士見パノラマ大会 レースレポート

レースが終わり一週間がたち遅くなってしまいましたが、レースレポートをあげさせていただきます。


CJ-1富士見パノラマ秋大会
天候:雨  気温:10度
コンディション:マッド

結果:女子エリート優勝

7月に行われた全日本選手権から早3ヶ月が経ち、久々のMTBレースとなった今回、そしてTeamSCOTTメンバーとして走る最後のレースとなりました。

なかなかMTBに乗れるような環境が近くになく、普段の練習はロードに乗ることばかり。
10月の2週目からクロスシーズンが始まった事もあり、シクロクロスの練習で多少オフロードを走ってはいたものの、しっかりMTBに乗るのは久々。

前日の試走では、雨の影響で路面が少しウェットで、ロックセクション等に不安を感じていたので、レースでどんな状況でもクリアする事ができるように。何より、不安なく自信を持ってスタートラインに立つことができるようにいつも以上に入念に時間をかけて試走を行った。タイヤは始めにSTINGOで走り、次にMIBRO(Marathon)に履き替えて、転がり具合やグリップの感じなども踏まえて、Marathonで行くことにした。

そして普段通りの過ごし方でリラックスした気持ちでレースを迎える事ができるように、少し移動距離と時間はかかるものの群馬の自宅へ帰宅。

レース当日の天候は雨。
運転しながら会場に向かう2時間半の中で、どんなレースになるだろうか。どんなゴールができるのだろうか。どんなコース状況になっているのか。など考えていると、レースが待ち遠しく楽しみに。
会場に着いて、マイペースに準備を進めてアップを行い、レースを終えたチームメイトから路面状況を聞き、多くの場所がマッドで相当滑るということでタイヤはSTINGOへ変更。その他の機材のチェックをしてスタートラインに立った。

1周目。スタートはいつも通り飛び出し、その後はエリート女子の中でトップに立ちリズムを刻みながら走り出す。しかし、前日の試走よりもロックセクションをはじめ、あらゆるセクションが雨の影響で泥になり滑る滑る。何度もミスをしてしまい、何度も転倒。上手くいかない事に焦りを感じつつも、「落ち着いて、丁寧に」と、何度も何度も自分に言い聞かせ、後ろとの差を少しでも広げることができるように走った。

2周目。気をつけていても、またもや転倒。その転倒の影響でメカトラ発生…。場所はコースの1番下ったところ。ギアがトップに入ったところで変速が動かなくなってしまい、重たいギアを踏むよりは速いだろうと自転車を押して坂を上ることに。その間に後続の選手との差が詰まり、すぐ後ろまで詰められてしまった。そして、さらにサングラスが泥で汚れ前が見づらいためピットに投げた。しかし、それが失敗で、泥はねが目に入り前が見えず、自転車に乗る事に集中するのが難しくなってしまった。そこでアイウェアの大事さを改めて感じながら3周目へ。後ろとの差、約30秒。

Phote : Sumpu
3周目。綺麗にしてもらったアイウェアをピットで受け取った。視界がよくなったのもあり、気持ちの切り替えができ、集中して前に進む事ができた。ミスをしないように落ち着いて各セクションをこなし、リズムを刻みながら淡々と登る。後続との差も少しずつ開き、余裕を持って走る事ができた。

Phote:Sunpu
そして、ラスト周回。後ろとの差はまた開いたようで、各セクションも落ち着いてミスをしない選択をしながら通過。(怪我だけはしたくなかったので、危険そうなところは迷わず降車した。)
ピットで用意しておいてもらったドリンクを受け取り一口だけ口に入れ、ドリンクホルダーに入れておいた泥まみれになってどうしようもなくなったボトルも投げてラストへ向けてペースを上げた。コースコンディションは周回を重ねるごとに難しくなり、泥の轍が増え難しくなっていたが、1周回目から比べればうまく進めるようになり、何より走っていてとても楽しかった。そしてゴール。
Phote:Sumpu
今シーズン4勝目を挙げることができた。


 

本当は全日本選手権の時にトップでゴールしたかったし、それができなかったあの時の弱かった自分は忘れられない。今シーズン一緒にトップを争ってきた選手がいない中の勝利。なんとなくスッキリしないような気持ではあったが「優勝」で今シーズンを終えることができたことにホッとした。
またこの悔しさは例年に持ち越します。


4月からMTBに挑戦し、最初は思っていた以上に難しく何もかもが大変でコースや競技時間になれるのも大変でした。
しかし、チームメンバーと共に多くのレースに参戦し、その中で多くの方にサポートしてもらい、アドバイスをもらい、応援していただきながら走ることができました。
決して一人ではできない競技であり、たくさんの方に支えてもらったこと。本当に感謝しています。
シクロクロスシーズンが始まり、チームを離れることになりましたが、この数か月で得ることができたものや経験は本当に大きいもので、今後携わっていく競技に必ず生かしていきたいと思います。

TeamSCOTTの関係者の方々をはじめ、多くのサプライヤーの皆様。なにより、応援してくだった皆様。本当にありがとうございました。
そして、今後も変わらずTeamSCOTTの応援をぜひよろしくお願いします。
 
 
 
今井美穂

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